シェアハウスに住むということ
今回は、前回に引き続きシェアハウスについて。
シェアハウスに住んでみて感じたことや思ったことを綴っていこうと思います。
結論からいうと、
シェアハウスってほんとに楽しい!!!
東京でしばらく一人暮らしをしていた私。
オーストラリアに来た当初は、正直誰かと共同で生活すること、自分のパーソナルスペースがないことは絶対に耐えられないと思って、シングルルームに絞って必死で部屋探ししました。
でも、シングルルームでなかなか良い条件のところが見つからず、結局2人部屋に住むことに。
下の写真は、はじめて住んだシェアハウスです。
2人部屋だけど、条件が良すぎて即決しました。
39階建タワーマンションの最上階。
ジム・プール・サウナ・BBQスペース付き。
なんと、それで$135/週のレントでした!
綺麗な可愛い鳥が毎日ベランダに遊びに来ていた時期もありました。
オーシャンビューではないけど、だいすきな景色でした。
窓から見える夕陽。
毎日こういう景色に触れていると、自然に心が穏やかになって、「私は何を小さいことを気にしてたんだろう」って気持ちになれました。
正直、シェアハウスに住んでいるとトラブルや悩みはつきものだと思います。
見ず知らずの人と、相手がどんな人かも知らず同じ部屋に住むので、何も問題が無い方が珍しいと思います。
私は最初の家で、ブラジル人の女の子と2人部屋でした。
考え方や習慣、価値観が違うので最初は「そりゃ地球の反対側に住んでるだけあるわ...」と、驚きと戸惑いの連続でした。
まず、“清潔” の感覚が違います。
土足の文化のあるところなので、そりゃそうですよね。
彼女が掃除当番の日に、私たちの部屋に掃除機をかけてくれていて、その際に床に置いてある埃だらけの汚いラグを私のベッドの上に置いていました...。
ちょっと待って!お願いそれをそこに置かないで、と言いたかった...
でも、彼女に悪気はないんです。
それが分かっていたので言えなかった...
ちなみにそのとき、彼女はゴミ箱を自分の枕の上に上げてました。笑
2人でシェアしているスペースを無視して結構侵食してきたり笑、私のものを勝手に使ってたり、まぁとにかく細かいことは一切気にしないんですね。
ブラジル人の子の感覚は私にとってかなり衝撃的で、勉強になりました。
でも、その子はとっても素直で優しい子で、私はその子の性格が好きでした。
一緒に生活していて色々思うところもありましたし、少なからず習慣の違いでストレスもありました。
その子の価値観を受け入れるのに時間はかかりましたが、性格が好きだったので、仲良くしたいと思えましたし、関係は良好でした。
毎日学校や仕事から帰って、「今日はどうだった?」って話を聞いてくれたり、彼女が友達と遊ぶときもし私が部屋にいたら、「よかったら一緒に来る?」といつも聞いてくれました。
ちなみにその子はブラジルで英語の先生をしていて、綺麗なアメリカ英語を話す子でした。
その子から色んな英語の表現を教えてもらいましたし、その子と話すことで私の英語力は伸びた気がします。
すごくスマートな子で、私が言いたいことをなかなか伝えられないときもゆっくり待って聞いてくれたり、導いてくれたり。
ブラジルのことも色々教えてもらいました。
国での生活や政治のこと。
知らないことばかりでした。
ブラジルは情勢も安定せず、貧富の差が激しく、お金のために子どもが学校に行かずドラッグの売人をしていることもあるんだとか。
危険で賃金も低いから、家族は恋しいけど出来ればブラジルには帰りたくないと言っていました。
正直ブラジルについての知識ってほとんどなかった。
ブラジルに比べると日本は安全で平和で恵まれている国なんだなぁと改めて感じました。
私たちにとって当たり前になっていて、その有り難さに気づけてなかった。
でも、恋愛の話になると考え方やパターンが私たちはすごく似ていて(笑)
そこは国とか関係ないんだなぁって面白かったです。
オーストラリアに来なかったら絶対に会うことのなかった子。
そう考えるとすごい貴重な出会いだなぁって思います。
その後ファームではとにかく共同生活!
一番多いときは一つのロッジにファームのメンバー20〜30人で住んでいたときもありました。
山奥にあり、電波も圏外。携帯がカメラ機能しか使えない家でした。
でもその代わり、満天の星空や天の川が見れたり。
こんなオウムがバルコニーに遊びに来たり。
ここでは職場も家も毎日一緒で、みんなファミリーみたいな関係になりました。
やっぱり一緒に住むってただの友達とは関係性が違います。
何でも気を許せる。
約束しなくても、ただ一緒の時間を過ごせる。
飲みながら遅くまで語ったり。
眠くなったらそのまま寝る。
それが許される関係。
家に帰って「おかえり、今日はどうだった?」って言ってくれる存在って、日本を離れ、家族や友人と離れて暮らす私たちにとってすごく大きいと思います。
今はシングルルームであまりほかのハウスメイトと関わる機会のない家に住んでますが、正直寂しいです。笑
オーストラリアで出会って今でも仲の良い子は、やっぱり家が一緒だったり、職場が一緒だった子が多いです。
ひとりが好き、ひとりが落ち着く
そんな人も、もちろんいると思います。
でも、そんな人もオーストラリアに来たらぜひ一度は誰かと部屋をシェアしてみて欲しいです。
日本だったら、ほぼ経験できないことだから。
きっと最初は慣れなくて不満が溜まったり、ひとりになりたいなぁって思うことはあるかもしれませんが、それ以上のものを得られると思います。
考え方や価値観もそうですし、それ以外の実用的なことにも新たな発見があったりします。
正直日本ではほとんど自炊をしなかった私。
料理が好きではありませんでした。
でも、偶然にも料理上手な子と一緒に住む機会が多く、料理を教えてもらったり、その子と一緒に買い物に行って、上手な買い物の仕方を学んだり。
今では結構料理もしますし、楽しいと思えるようになりました。(私にとっては大きな変化!!)
あと海外の子は食事をシェアする文化があるのか、何か作るときはたくさん作ってシェアしてくれました。
食べたいだけ食べてねって。
違う国の家庭料理を食べられるのは新鮮だったし嬉しかったです!
(やっぱりアジア料理って美味しい...!)
私はお酒が好きで普段からよく飲むんですが、以前、全然収入がなくて貧乏でお酒を買えなかったとき。
シェアメイトの韓国人の男の子が、私の仕事終わりにいつも「ビール飲みたい?もし飲むんだったら冷蔵庫から取っていいよ」って言ってビールを私にくれてました。
優しすぎる...!
その後私の収入が安定して、今までもらった分をお返ししようと思ってまとめて買って帰ったら、「いらないよ〜、自分で飲みなよ」って言われました。
私はいつも本当に優しいシェアメイトに助けられていました。。感謝。。
ひとりで住んでたら餓死してたかもって思うこといっぱいあります。笑
(どんだけギリギリの生活...笑)
海外の人と一緒に暮らしたり仕事したりして思うんですが、日本人って傾向として「自分」と「他人」の境界がハッキリしている気がします。
「親しき仲にも礼儀あり」という言葉にもその精神が表れているように思います。
海外の人は良い意味でそこが曖昧。
だからこそ、見返りを求めない親切を与えてくれます。
日本人の親切ってどこかに見返りを求める場合が多い気がするんです。(あくまで個人的に思ったことです)
“おもてなし” とか言ってるけど、それって大体の人は仕事だからやってるんじゃないかなぁ。
プライベートの時間はスイッチをオフにしてる人多いと思う。
自分を含めて、私たちは色々と気にし過ぎて「他人」のゾーンに踏み込むことを避けている気がします。
...昔の日本でいうお節介おばさん。
そういうマインドって大事だよなぁって
日本でいうやり過ぎくらいが必要なんじゃないかなぁって、思います。
海外の人のそういう精神、すごく見習いたいなって思います。
シェアハウス、もちろん海外の人と暮らすことも色々発見があって面白いですが、同じ日本人であっても一緒に暮らすことは、とっても貴重な経験だと思います!
ワーホリは日本各地から経歴も年齢も様々な人が来ています。
ワーホリに来なかったら出会えなかった人たち。
そう考えると日本人同士の出会いも素敵。
そしてやっぱり日本人同士で感覚を共有できるのもありがたい。
他国の人の行動で「え?ありえないよね?」って思うことを一人で心の内に溜め続けるのと、「あれあり得なかったよね〜ハハ」って分かり合える存在がいるのとではストレス度合いが違います。笑
私も色んなシェアハウスを楽しめたのは、必ずどの家にも日本人の子が一人はいたからだと思います。
話は少し逸れましたが、シェアハウスに住んで感じたことを書いてみました。
せっかくワーホリに来たなら、シェアハウスを楽しんで欲しい!と強く思います。
まだまだ書き足りないですが、それは追々また違うテーマのときに小出しにしていきたいと思います。
ではでは、